ウルトラマンデッカーでメインヴィランとなったスフィア

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このスフィア、実はウルトラマンダイナが対峙したスフィアの同種であり、彼らがもともとネオフロンティアスペースに生息していた存在であることがウルトラマンデッカーのブルーレイ特典で明らかになっている
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ダイナが命をかけて倒したグランスフィアには残党が存在しており、それらが尚もネオフロンティアスペースで暴れていたのはウルトラマンサーガの物語で明らかになっている
しかしながら、サーガの時代のスフィアは以前よりも弱体化しており、残党が暴れているくらいだったのにもかかわらず、デッカーの世界ではあれだけの大群を引き連れて生息していたのか?


おそらくであるが、ネオフロンティアスペース自体、スフィアがもう猛威をふるうだけの余裕がなくなったのではないか?
その根拠としては、かつてとある宇宙人が起こした大事件が起因していると思われる
それがレイブラッド星人のもたらしたギャラクシークライシス
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ブルトンを操って本来別宇宙で生息していた怪獣たちが時空を超えてM78宇宙に現れた大事変である

この時、ZAPたちは怪獣軍団と戦い、その過程の中で別次元のウルトラマンであるティガ、ダイナ、ガイア、コスモスなどのウルトラ戦士もM78宇宙に集結したことで騒動は解決へと向かったのだが、その際にM78宇宙に本来存在しなかったネオマキシマエネルギー技術が輸入されたりと、人類間でも技術の交換がされていた様子だ
その結果、ネオフロンティアスペースに、並の怪獣であれば瞬殺できるほどの威力を誇る科特隊~GUYS由来のメテオールや対怪獣用の幅広いノウハウ、カオスヘッダーとの激闘で鍛えられたTEAMEYESの憑依系相手との激闘経験、ナイトレイダーの怪獣を細胞単位で焼き払うウルティメイトパニッシャーなんか使われたらスフィアがいくらなどの超火力技術などが輸入された結果、スフィアたちが下手に攻めてきても返り討ちにできるほど人類の科学技術が強化されたのではないか?
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そうなってはスフィアは生物を取り込んで完全な生命体になるという目的は最早風前の灯
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泣きっ面に蜂というべきか、スフィアの生物に取り付いて強化する特性はバット星人にまで目をつけられてハイパーゼットンの餌や怪獣兵器の為のエネルギーとして拉致されるまでに彼らの地位は堕ちていた

食らう側から食われる側にいつのまにか回ってしまったスフィア


しかしそんなスフィアにも転機が訪れた

それがトリガー(未来時空のデッカーの世界)の世界の発見というかつてコロンブスがアメリカ大陸を発見した並の大発見だ

まさに異世界転生大成功!Re:ゼロから始める同化生活、転生してもスフィアだった

なおいくら死に戻っても青髪の美少女は敵だが


この世界、彼らのもともといた世界と非常によく似た歴史を辿っていたことで環境もあまり変わらない、かつ惑星間移動ができるとは言えネオフロンティアスペースの地球と比べたらまだそこまで高くないといった感じでスフィアにとって生息しやすい環境だったのは間違いないだろう
余談だがトリガーやデッカーの世界は異世界からの迷い人が異常に多く、シズマ会長、リブット、アブソリュートディアボロ、ゼット、セレブロ等が意図せずにこの宇宙に迷い込んでいることから異世界の出口となるワームホールが頻発しやすいいわば船着場のような特異な宇宙であると考えている


これはチャンスと言わんばかりに生活拠点をトリガーの世界に移住させ、復興を遂げていったスフィアたち

スフィア達は全が1個体であるように意識統一された生物であるため、拠点を移すのは難しいことではなかっただろう
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新たな統率者としてマザースフィアザウルスという女王を君臨させることで、かつてダイナとスーパーガッツにボコられたグランスフィアのようにただでかいだけでなくて対ウルトラマン用に戦闘できるように進化を遂げたスフィア

さらにはギャラクシークライシス以降、様々な宇宙で放流、野生化された怪獣たちを吸収してスフィア合成獣へ取り込む技術も得た(おそらくはバット星人拉致られた個体が怪獣兵器へ利用されたのを基にそのノウハウを得たのではないかと推察している)
後はその世界の生命体をすべて吸収して戦力をさらに増やして被捕食者から捕食者へと返り咲こうとしたのだろう

さらには防衛組織の主翼を担う戦闘機への妨害作としてジャミングスキルも覚え、別次元のウルトラマンが下手に介入できないように予めバリアでその星ごと覆って後で食べるという手間暇をかけることも思いついた

過去の反省を活かして新しい対策を練るのは賢い


しかし、そこでまた予想外な出来事が起こった


またやつが来たのだ・・・
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ウルトラマンダイナ

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多分スフィアは思っただろう・・・


「ま た お ま え か」



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しかも今回、ユザレやデッカーアスミによるウルトラマンデッカーも理由は不明であるが生み出されてしまい、色んな障害が現れてスフィアの策謀は暗礁に乗り上げる

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しかしそこで助け舟が
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アガムスの導きで、過去の世界に引き寄せられたスフィア
過去の世界、ちょうど都合がいいことに邪魔になるようなウルトラマンは存在しない
ウルトラマントリガーは幸い火星にいた上に防衛力もトリガーダーク、セレブロ以降怪獣が存在しなかったことで防衛力が低下していたその時代に無事に降り立つことが出来た

そうなったらスフィア無双の始まりだ

と言いたかったんだけどね・・・

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以上がスフィア目線で考察したウルトラマンダイナ→デッカーまでのスフィアまでの奮闘記だ
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結局、デッカー、そしてGUTSセレクトたちの奮闘、そしてかつての思いを取り戻したアガムスの残したハネジロー、テラフェイザーたちにより、スフィアは再び母体を失いスフィアのすべての生物を吸収して一つの完璧な個体となるという目的は再びつい果てた


といったところか
ウルトラマンデッカーに登場したスフィアはかつてのダイナのスフィアと同種族であったこと、デッカー時代のスフィアが完全に対ウルトラマン、対人類用のメタを張っていたように思えたため、このような記事を書いてみた
当然この考察はあくまで一ファンの考察であるため、これが正しいとは思わないのだが・・・


ただ、このスフィア、対策をきちんと練ってデッカーの世界に侵略しに来てウルトラマンも少ない、防衛力も低下していた地球侵略に大失敗した原因は何と言ってもすべての生物を吸収して同化させるという元来の目的を変えることが出来なかったという点だろう
結局対策をしてもソレは上辺だけであり、一方的な善意(とは名ばかりのただの虐殺)という理念を全く変えなかった結果、人類の前へ進もうとする勇気に破れ、カオスヘッダーが生存したのに対してまたしても撃退されてしまうという末路を辿った

悲劇を二度と起こさないと大義名分を語っていたスフィアが逆に悲劇をまた繰り返すというのは・・・本当に皮肉だね・・・